消費者金融から借り入れたお金、きちんと期日に返済できていれば良いのですが、何らかの理由で返済が遅れてしまった場合はどうなるのでしょうか。期日までに返済できない場合は、所定の遅延損害金が発生するため、支払い分が余分にかさみます。また、返済できない事によって、さまざまな不都合が起こってきます。

遅延損害金とは?

遅延損害金とは、返済金を決められた期日までに支払えなかった場合に、金融機関に対して支払う賠償金のことです。個々の賠償額を具体的に算出することは難しいので、あらかじめ契約上の損害額を決めておきます。現在のところ、大手の消費者金融では、遅延損害金の利率を20%に設定しています。遅延損害金として支払うお金は、通常の元金の返済や利息の支払いとは別の意味合いを持つものです。利率も20%と高く、完全に余分にかかる無駄な経費となります。

遅延損害金の計算方法

例えば現在借り入れの元金が30万円あるとした場合の、遅延損害金を計算してみましょう。返済期日を10日過ぎてしまったと仮定します。

遅延損害金の利率は年利なので、30万円×20%=6万円 
一日あたりの遅延損害金×10日分は、6万円÷365日×10日分=1644円
という計算で、今回の損害金は1644円となります。

通常の利息以外にこれだけのお金が掛かってきますので、やはり期日を守った返済を心がけるようにしましょう。

滞納すると事故情報が残ります

消費者金融で借り入れたお金を返済しないと、単に損害金が発生するだけでなく、金融事故情報として信用情報機関に情報が残ってしまいます。これがいわゆる「金融ブラック」と呼ばれる状態です。金融ブラックになると、まず一定期間新たな借り入れが出来なくなります。「なんだ、借金が出来なくなるだけか」と思ってはいけません。住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなども組めなくなり、クレジットカードなどを新たに作ることもできなくなります。金融ブラックになることは、人生設計を根底から覆されてしまうことなので、簡単に考えてはいけません。

消費者金融からの取り立てもあります

借り入れの際には在籍確認などで周囲にばれないように配慮してくれる消費者金融ですが、返済が一定期間滞ってくると、督促の電話は掛かるようになり、本人と連絡が付かないとハガキなどの郵便物で返済のお知らせが来るようです。また、あまりにも悪質な場合は借り入れ分を一括返済するように求められるケースもあります。

法律上、昔のテレビドラマで見たような悪質な取り立ては健全な消費者金融では行われていませんが、あまりにも本人が応じないと、直接自宅や職場に訪ねてくるケースもあるようです。このように返済が遅れると様々なリスクが発生します。返済期日を守れるよう、計画的な借り入れを行いましょう。